小腹が空いたときに、
「2枚焼きのホットサンドメーカーで、食パン1枚だけでホットサンドを作りたい」
「ツインタイプのホットサンドメーカーの片方だけ使って焼きたい」
と思われた方もいるのではないでしょうか。
そんな疑問にお答えします!
この記事では、「2枚焼きのホットサンドメーカーで1枚だけ焼くことはできるのか」「ツインタイプのホットサンドメーカーで片方のプレートだけを使ってもいいのか」について解説しています。
先に結論を書きますと、「焼くことはできますがやらない方がいいでしょう」という答えになります。
「できるんだったら焼きたい」「実際やっていると聞いたことがあるからやってもいいのでは?」という考えもよぎるかもしれませんが、やめておきましょう。
その理由をご説明いたしますので、どうぞ最後まで読んでみてください。
ホットサンドメーカーの対応枚数
ホットサンドメーカーは機種によって食パンの対応枚数が異なります。一般的なのは食パン2枚で焼くタイプ。また、家族で分け合いたい方に便利な一度に二つのホットサンドが焼けるツインタイプがあります。さらに最近では【ハーフタイプ】や【一枚焼き】と呼ばれる食パン1枚を折りたたんで具材を挟むホットサンドメーカーも販売されています。
食パン1枚で焼くタイプ
【ハーフタイプ】や【一枚焼き】と呼ばれ、コンパクトを求めるソロキャンプや、食パン1枚で十分という方から「ちょうどいい量のホットサンドが作れる」と人気が出ています。
ハーフタイプにも電気式と直火式があります。アウトドアで使うならは直火式がいいですね。自宅で食べるなら電気式・直火式どちらでも大丈夫ですが、直火式はサイズが小さいので五徳で安定しにくいというデメリットを考えると自宅では電気式が向いているかもしれません。
食パン2枚で焼くタイプ
一般的なサイズで、食パン2枚で一つのホットサンドを作れます。仕切りのあるダブルタイプと仕切りのないシングルタイプがあります。
本記事では、こちらの2枚焼きのホットサンドメーカーを使って1枚だけで焼いてみたいという方に向けた記事です。
食パン4枚で焼くタイプ
一度に2つのホットサンドが作れるタイプです。夫婦や家族で分け合う時は便利ですが「一人で食べたい時はどうしよう?」と疑問に思うこともありますよね。
食パン1枚や2枚だけを使って、つまりプレートの一部だけを使って焼いても問題はないのでしょうか?
こちらも2枚焼きホットサンドメーカーを使って食パン1枚のホットサンドを作るのと同様に考えて、下で説明しています。
2枚焼きのホットサンドメーカーで1枚だけ焼くとどうなる?
ちょっとだけ食べたい時、好きな枚数でホットサンドが作れたらいいですよね。
また、「プレートを埋めるだけの食パンがない」といった時にも、家にある枚数で焼けたらわざわざ買いに行かずに済みます。
2枚焼きのホットサンドメーカーで1枚だけ、ツインタイプのホットサンドメーカーで片方のプレートだけで焼くとどうなるのでしょうか?
質問:プレート全体を使わずにホットサンドを焼いたらどうなりますか?
答え:焼くことはできますが、ホットサンドメーカーの寿命が縮まります。
希望のホットサンドが作れても、ホットサンドメーカーの寿命が縮まるのはちょっと困りますよね。なぜそうなるのか理由を見ていきましょう。
現在販売されている多くのホットサンドメーカーのプレートはフッ素樹脂加工されています。
フッ素樹脂加工されているホットサンドメーカーを使って1枚だけでホットサンドを作ろうと思うと、プレートの半分が空焚き状態になってしまいます。空焚きはフッ素樹脂加工にとってはNG行動なのです。
つまりプレートに空きがある状態で火にかけると、フッ素樹脂加工が傷んでホットサンドメーカーの寿命が縮まってしまうことになります。
フッ素樹脂加工が傷むと、食材が焦げ付くようになり綺麗に仕上がらないだけでなく、洗うのも大変になってしまいます。
※ツインタイプのホットサンドメーカーで片方のプレートだけで焼く場合も同様と考えてください。
電気式ホットサンドメーカーではどうなの?
電気式ホットサンドメーカーでも、長時間の空焚きは推奨されていません。
ですが、ガスと違って火力が弱いので、フッ素樹脂の耐熱温度である260℃を超えることはあまりないと思われます。
消費電力を温度目安に変換すると1000Wで約230℃。電気式ホットサンドメーカーの消費電力は大きいと言われている機種でも900W程度です。また、温度調整機能のあるBRUNO グリルサンドメーカー ダブルのHIでも約215℃なので、260℃を超えることはないでしょう。
ホットサンドを焼く短時間の空焚きなら、プレートにさほど悪い影響があるとは思えません。そのため、電気式ホットサンドメーカーで対応枚数より少ないホットサンドを焼くのは問題ないでしょう。
※長時間の空焚きはしないように気を付けてください。思わぬ事故の元となる恐れがあります。
直火式の2枚焼きで1枚だけ焼きたい時はどうしたらいい?
直火式の2枚焼きホットサンドメーカーでハーフホットサンドを作りたい時はどうしたらいいのか、お伝えいたします。
※ツインタイプのホットサンドメーカーで片方のプレートだけで焼く場合も同様と考えてください。
方法は3つあります。
- フッ素樹脂加工されていないホットサンドメーカーを使う
- プレートを他の食材で埋める
- プレートを五徳の上でずらして火にかける
方法1. フッ素樹脂加工されていないホットサンドメーカーを使う
フッ素樹脂加工されていない鉄や、コーティングされていないステンレス素材のホットサンドメーカーなら空焚きしても大丈夫なので、プレート全体を使う必要はありません。今お持ちのホットサンドメーカーが鉄製やコーティングされていないステンレス製なら食パン1枚でホットサンドを焼くことができます。
鉄製ホットサンドメーカー
おすすめの鉄製ホットサンドメーカーをご紹介します。
鉄製のホットサンドメーカーは、鉄の調理器具に慣れた方でないと扱いが難しいと思います。ですがフッ素樹脂加工のものと違って半永久的に使えます。
鉄で焼くと美味しさも抜群!お手入れに自信のある方はぜひお試しください。
さらに鉄製のホットサンドメーカーを見たい方はこちらをご覧ください。→【鉄製】おすすめホットサンドメーカー
ステンレス製ホットサンドメーカー
おすすめのステンレス製ホットサンドメーカーをご紹介します。
UJack ステンレス製ホットサンドメーカーにはコーティングありとコーティングなしがあります。ハーフホットサンドを作りたいのでしたらコーティングなしをおすすめします。
Leye(レイエ) グリルホットサンドメッシュは、魚焼きグリルやトースターで焼けるホットサンドメーカーです。ボリュームたっぷりのホットサンドも作れるので、お腹いっぱい食べたい時にも活躍します。
方法2. プレートを他の食材で埋める
フッ素樹脂加工の2枚焼きホットサンドメーカーで1枚だけ焼きたい時は、ホットサンドを焼かない方のプレートを空にしなければ大丈夫です。
空いている方で他のものを調理すれば空焚きにならないので、プレートを傷めずに済みます。
私がよく作るのは、目玉焼きやスクランブルエッグです。バウルーダブルのように仕切りがあるダブルタイプだと、パンと他の食材が混ざらず作りやすいですよ。
シングルタイプでハーフホットサンドを作りたい時は、隙間でウインナーやベーコン・ゆでたじゃがいも等を焼くといいのではないでしょうか。
ツインタイプでも同様に、空いているプレートでホットサンドの付け合わせになるものを一緒に焼くといいですね。水分があるものだとホットサンドがカリッと仕上がらないので、水分が出ないものをおすすめします。
方法2. プレートを五徳の上でずらして火にかける
あまり積極的におすすめできる方法ではありませんが、どうしても半分は空のまま焼きたい時は、パンが入っている側だけを火にかけるようにコンロ上で位置を調整すると、多少は傷むのを防げると思います。
その時、できれば空のプレートにも油を薄く塗っておきましょう。
ホットサンドは冷凍保存もおすすめ
ホットサンドは冷凍できるので、プレート分のホットサンドを焼いておいて食べきれない分は冷凍しておくのもおすすめです。一食分ずつラップで包んで冷凍しましょう。食べたい時にレンジで温め直せばアツアツで美味しいですよ。
2枚焼きで焼いて半分にしたい時は、下の作り方が参考になるかもしれません。簡単に半分にできます。
食べる量にあったホットサンドメーカーの購入がおすすめ
もし食パン1枚食べることが多い場合は、フッ素樹脂加工を傷めないよう、1枚焼き専用を使うことをおすすめします。食パン2枚分のホットサンドを食べることが多い場合は、ツインタイプではなく2枚焼きのホットサンドメーカーが便利です。
今お持ちのホットサンドメーカーと違うタイプなら、2台3台と購入しても、状況によって使い分けできるので無駄にならないと思います。
食べる量に合ったホットサンドメーカーにしたら、サイズが小さくなる分、取り扱いもメンテナンスも楽なので気軽に使えますよ。
まとめ|ホットサンドメーカー 2枚焼きで1枚だけ焼いても大丈夫?
初めにお伝えした、「焼くことはできますがやらない方がいいでしょう」ということをご理解いただけたでしょうか。
一言でまとめると、「直火式ではプレートの寿命を縮めることになるのでやめておきましょう」「電気式ホットサンドメーカーでは問題ないでしょう」ということでした。
簡単に美味しいホットサンドを作れる便利なホットサンドメーカー。正しい使い方を知り丁寧に扱って長く楽しみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!